


2008年に地域の下水道が開通し、3年以内に切り替えを行う必要がでてきたため、Iさんは浴室やトイレなど水まわりのリフォームを希望していた。
そして、安藤嘉助商店に依頼をしたところ、日が当たらずに寒い思いをしていたリビングや、スムーズとはいえない生活動線、朽ちかけていた外壁などの指摘を受ける。 その結果、「リフォームするなら、この際問題点をすべて解決したい」と考えたIさんは、間取り変更を含めた全面リフォームの提案を受けることに。
Iさんの大きな要望は、寒いリビングをはじめ全体的に暗かった家を明るく、そして、生活の基本となるLDKをシンプルですっきりとした空間にしたいということだった。
そんな希望を反映した結果、リビングは日の当たる側へ移行させ、和室と洋室とキッチンを合体させて広いLDKとし、元々のリビングは仏壇も置ける和室に変更。
トイレも位置を変えるなど大がかりな間取り変更を伴うリフォームとなった。

こうして新しく誕生したLDKは、ご主人の要望通り、とてもシンプルながらもスタイリッシュな空間に。
広く見えるように天井も壁も白で統一し、間接照明は窓側と内側で微妙に異なる色を採用。
照明の表情までも楽しめるという見事なセンスが発揮されている。
これらの照明や家具、カーテンなどのセレクトは主に奥さまが担当。
大きく変わった空間を、奥さまの洗練された感覚が見事に彩り、ご主人も納得の心地よいLDKがここに生まれたのである。

本来は縦ラインの壁紙を、奥さまの意見で横向きに張るようオーダー

レンジフードの下にガラスをはめ込み、調理中に油が飛び散らないように工夫

玄関から差し込む太陽光を取り入れるべく、玄関とLDKを隔てる壁にすりガラスをあしらった玄関から差し込む太陽光を取り入れるべく、玄関とLDKを隔てる壁にすりガラスをあしらった
家の顔である玄関は、位置的に最も日差しが取り込める場所であるため、壁は半透明にし、ドアも中央部が縦格子風の玄関サッシを採用することで、採光性をグンとアップさせることに成功。
靴も玄関ポーチに並べっぱなしということにならないよう、天井近くまでスペースを最大限活用した大容量の収納棚を作りつけてもらった。
これは、階段下を有効利用して収納スペースを確保するなど、IさんがLDKにモノを出しっぱなしにしないための対策のひとつでもあるという。
確かに、日常的に過ごす時間の多いLDKは、どうしてもテーブルにモノを置きっぱなしにすることが多く、その分生活感が出てしまいがち。よって、すっきりした空間を維持するには、モノを仕舞いやすいよう収納スペースをできるだけ多く確保しておくことは大切だろう。ちなみに、床や廊下は愛犬が歩いたり引っ掻いたりしてもキズが付きにくい、ペット対応の種類を採用。
色も、少々キズが付いても目立たないよう、明るめで温もりが感じられる色合いを選んだという。
新しい和室は、あまり日が当たらないながらも、白い壁と畳の明るい色合い、透明ガラスと木で作られたテーブルを置くことで、適度な開放感を演出。奥には、広い収納専用のスペースを確保し、かなりの容量のモノが収納できるようになっている。
前述した階段下の収納スペースは、半分がこの和室から、もう半分はLDKから扉を開けて使えるようになっているという工夫も凝らされている。
また、浴室やトイレに関しては、窮屈さを感じずに使いたいことも希望していたIさん。浴槽は以前より大きいサイズを導入し、ゆったり入浴できるようにとの要望を実現。トイレは位置の変更をしたものの、以前と同じ広さを確保した。
この全面リフォームに際して、解体してみたところ、筋交いが全く入っていなかったことが判明したため、筋交いを入れて耐震性を増強。
さらに、天井や壁、床にもしっかり断熱材を入れることで、冷暖房効率のアップを図ることにつながった。
こうして、将来にわたって安心して快適に暮らせる家づくりが実現でき、結果的に全面リフォームは大正解だったというIさん。
大胆な間取り変更の決意と、卓越した奥さまのセンスが見事なリフォームにつながった。






